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廃車するときの保険手続き

車を手放す場合は、廃車手続きとそれに伴う保険の対応について正しく理解しておくことが大切です。特に札幌は、北海道ならではの気候・交通事情から、他地域よりも事故リスクが高く保険料も高めに設定されています。

本記事では、廃車買取を依頼する際に押さえておきたい保険手続きの基礎知識や抹消登録(永久抹消・一時抹消)の違いについて解説します。

廃車時に必要な保険手続きと返戻金

自賠責保険の解約と還付

自動車を廃車(永久抹消)にすると自賠責保険は不要になるため、保険会社で解約手続きを行います。廃車手続きの際には、自賠責保険の解約も代行してもらえるケースがほとんどです。

保険期間が未経過1か月以上残っていれば、残存期間に応じた金額が指定口座に後日振り込まれるので、解約手続きに必要な書類(保険証券や車検証のコピー等)を揃えて速やかに申請しましょう。

任意保険の解約と返戻金

任意保険の場合は、自分で保険会社に連絡して解約手続きを進める必要があります。

解約時には、すでに支払った保険料の未経過分が返金されます(解約返戻金)。ただし、返戻金の有無や金額は支払い方法によって異なる点に注意しましょう。たとえば、年払い契約の場合は残期間に応じた保険料が返戻されますが、月払いや分割払い契約の場合は、解約返戻金が原則として発生しません

また、任意保険は、廃車や譲渡が完了したタイミングで解約するのが安全です。引渡し前に解約すると、事故や損害が補償されない恐れがあるため注意しましょう。

保険契約の引継ぎ・中断

廃車後に新たな車へ乗り換える予定がある場合は、任意保険を解約せずに等級(無事故割引)の引継ぎ手続きを行うのがおすすめです。保険会社に連絡して所定の手続きをすれば、新しい車両に現在の契約内容や等級をそのまま移せます。

一方、「しばらく車に乗る予定がないが、将来的にはまた所有するかもしれない」という場合には、中断証明書の発行を検討しましょう。中断証明を取得しておけば、最長10年間まで過去の等級を維持でき、次回保険契約時に割引等級を引き継ぐことが可能です。

廃車手続きの種類

永久抹消登録(本廃車)

車両を解体処分し、完全に使用不可にする手続きです。車をスクラップにした後、運輸支局で永久抹消の登録申請を行います。

自賠責保険は、契約者による解約手続により、未経過期間に応じた返戻を受けられます。永久抹消を行うと、その時点で普通車の自動車税は月割で還付対象となります。軽自動車税は還付制度がありません

一時抹消登録(一時使用中止)

一時的に車の使用を中止するための手続きです。ナンバーを返納し、登録だけを一時的に抹消します。

一時抹消の翌月から自動車税の課税は停止され、月割で精算されます。「長期出張や海外転勤でしばらく車に乗らない」「修理待ちで当分動かせない」といった場合に選択される方法です。

なお、一時抹消をした段階では重量税の還付は受けられず、実際に解体して永久抹消へ切り替える際に初めて重量税の未経過分が返金されます。

廃車する前に保険を見直すことが大切

廃車と保険にまつわる基礎知識を押さえておくことで、札幌での廃車買取も不安なく進められます。

廃車時には自賠責保険・任意保険双方の解約手続きを忘れず行い、未経過分の費用の返戻を受け取ること、今後のために等級の引継ぎや中断制度を適切に活用することが重要です。

寒冷地・札幌の過酷な環境下では車の痛みも早く、事故リスクも高いため、日頃から保険で備えつつ無理のないタイミングでの買い替えや廃車を検討することが肝心です。各種手続きで不明な点があれば札幌の専門業者や行政機関に相談し、万全の体制で廃車を完了させましょう。